2017年3月9日木曜日

ノスタルジック



2014年、夏の終わり頃。
会社を辞める事になり、
最終出勤日に神楽坂にある本社に行ったのです。
お世話になった社長や専務らに挨拶しにです。

その日は同時に、
退職にまつわる事務的な手続きもするために某幹部職の方とも打ち合わせをしました。
そこで某幹部職は言いました。
“全国でダントツ一番残業が多い人間が辞めるんだね笑” と。
ここでいう多いというのは、残業時間申請が多いという意味です。
私の実際の勤務時間は、私と同じ役職の人間と比較したらかなり少なかったと思います。
週の半分は17時退社目標、もう半分は20時退社目標でした。

なので、驚きました。
そんなにみんな残業付けてないんだと。

もう一つの驚き。
それは私の直属の上司の事です。
その上司は私に対し、残業時間の事を指摘することは一度もありませんでした。
先の某幹部職の言葉から想像するに、
私の上司は、その上の上司や取締役からもしかしたらなにがしかの指導や説明を求められる事があったかもしれません。
なかったかもしれません。

それを部下の私へは何も言わず、彼の時点で解決消化していたのでしょうか。
色々な人のお世話になって生きています。


・・・


そのお世話になった会社の前を、つい先日通りがかりました。
会社というか、当時我々現場の人間が使用してた工場です。

なんと、建屋の解体工事が始まっていました。
 既に中は空っぽでした。
木の外壁も剥がされています。

別になんとも思っていないと思っていましたが、
解体の様子をみると、寂しいですね。
全然なんともなくないです。
 十何年か過ごした工場です。
次にここを通る時は、もう更地かもしれません。

この場所で出会った仲間たちは今でも仲良くしてますし、
忘れられない職場です。
いま私が事業を営んでいられるのも、
この会社で知識や技術を勉強させてもらえたからです。

この会社は業界内では評判が悪いこともあるようで、
開業してから出会った方の中には、この会社出身であることは伏せておいた方がいいと言われることもあるのですが、
本当にそんなのは関係ありません。
人によるでしょう。

愛社精神とかと思われるのは気持ち悪いので記しますが、そういうのは一切ありません。
会社員時代、とある会議中そういった精神論を持ち出した方がいたので、
愛社精神とかは不要だ
会社と社員は労使の関係だ
労働する者と使用する者、労働力と給料のトレードの話だ
と言って、議会を凍りつかせた事があります。


工場から歩いて2~3分、社用車を置いていた通称「砂利駐」も行ってみました。
ここは私が在籍してた頃にアスファルトに整地されたけど
それでも「ジャリチュウ」という呼び名は変わりませんでした。

そして歩いて1~2分、旧本社も見ました。
この正面玄関はあまり馴染みはありません。


なぜなら我々現場の人間は、裏の通用口を使っていたからです。
仕事の途中に車を停めて、プラッと散歩しただけですが、
ノスタルジーに浸ってしまいました。

この記事を自身で読んで思う事は、
考え方が会社を辞める人間のモノだな~ と。
そして、辞めた会社の悪口言う人っていますけど、聞いててツラいですね。
いっときでも、お世話になっているのですお互い。



0 件のコメント:

コメントを投稿