2025年11月24日月曜日

大島一周道路 02

 


スタート地点の港を出発して、わずか10分で私は心折れていた

ずっーーーと登り坂が続いているからだ

一番軽いギアで、立ち漕ぎで、歩くほどのスピードで、自転車でゆっくりゆっくり登っていく。これほどまでの登りとは思っていなかった、それが永遠と。

はるか前方をフジタ君は軽々と、その後ろを久さんはじりじりと登っていく。


フジタ君!もう一度ディレイラーとちゃんと向き合って直そう!

と彼のディレイラーの不調を理由に道中の公園にピットインした。私は自分勝手な男である。

これは島一周なんてユルい言葉はマッチしないぞ、ハード登山だ。

ちょっと考えれば分かることだよな、三原山を頂上とした火山の塊なわけだよ大島は。
連れてけと騒いだ私が一番足手まといである。

ディレイラー直すって言ったって変速機のメカなんて分からない我々は、故増田の兄貴に思いを馳せるだけ。増兄~! 
結局フジタ君はフロントミドル縛りで走る事になる。



地獄の上り坂は続く
あのカーブの向こうは、、と望むも、その先も登りが続くのだ
それでもディレイラー不調のフジタ君が一番速い

彼はいつものバックパックを背負って走る
旅だからと特別な事をせず、いつもの生活の延長のように島一周に臨むスタイルは素晴らしい

姿が見えなくなるかならないか辺りで、遅い私の到着を待ってくれている
 



・・・



AM10:30頃

島半周はしたかな

眼下に見える波浮港
あの港に美味しいコロッケ屋があるから行くぞって。

ここから港まで下るという事は後に登る事が必然。それを考えると頭がクラクラした。
しかし、旅の醍醐味は道草、もちろんコロッケだって食べたい。

よく見ると、港には昨夜の竹芝で絡んできたガイド君ご一行が見える
だぜ、だぜ、だぜ





Very good  Co -rocket
裕次郎みたいなロケーションで最高のコロッケを食べる
疲れた身体にカロリーが染み入り、めちゃくちゃ美味い


島の田舎っぷり、何も無いっぷりは想像以上だった
到着した岡田港は早朝だからか閑散としていたので目安にならないけれど

この波浮港だって、このコロッケ商店が1軒あるだけだ
食堂なんてなく、手に入る食べ物はこれだけである。

ここまでの道中に自販機はない。
島の住民は飲料1本買うにも車に乗る生活なんだと思う。







PM1時頃かな、島一周の80%ほど行った頃、ポツポツと雨が降り始め、あれよあれよと本降りになった。予報通りである。

一気に気温が下がった
雨で濡れた身体に受ける走行風はめちゃくちゃ寒い
mont -bell を着るタイミングも逃した
どれほどだろう、どしゃ雨の中30~60分位走った


ゴールの宿まで残り僅かという所で、町営的な小さな露天風呂に駆け込んだ
ビショビショでは宿に迷惑かける恐れがある、この風呂で一旦整えよう色々と。
寒すぎるし



アツアツの露天風呂で生き返った
雨でバウムクーヘン地層をスルーした事、本島の方角の事、山口県での活動の事、娘の小学校の大島旅行の事、野方に戸建てを所有する生活の事、ドクターヘリの事、額縁製作の事、妻が飲みに行った夜に誤っていつものようにドアガードを閉めてしまった事はあるか の話をした。



もう湯舟から出る気はしないし、雨は止まないし、そしてこの後何を着ようか。
スニーカーだって芯までじゃぶじゃぶである。

予報ではこの雨は夕方には止み、明日は晴れる
大丈夫大丈夫




・・・



露天風呂から自転車で5分、ほうほうのていでチェックイン

バンガロータイプ
およそ6畳にベッドとローテーブル一つ。
今夜の宿、最高である。
宿担当の久さんのナイス選択。
着替えも済みポカポカ、ショッピングセンターべにやで酒も入手し、雨も止んだしな、
ビールを一口飲んで夕飯まで少し寝よう。

ベッドじゃんけんでゴタゴタ騒いだ私はじゃんけんせずにベッドをゲットし、久さんとフジタ君が床で寝ることに。
私はなんて自分勝手なんだ


昨日からの疲れとさっきのビールが効いて三人とも爆睡した。
この後の夕食は18時30分と頼んである、18時25分までは眠れるぞ


予定より早く17時45分頃にバイトの女のコが「そろそろ夕食どうですか~?」と迎えに来た。
3人とも “早いよ!もうちょっと眠らせてください” と思ったけど、カワイイ子に言われたら返事はハイ。





バーベキュースタイルの夕飯、最高である。

外野席

私は恐らく鶏、豚、牛の順に焼けとかうるさい事を言ったと思うが、すいません記憶がない。
妻にはいつも言われている「だから友達いないんだよ」

厨房仕事が一息ついた女将がビール片手に来て、くだを巻き巻きしていくのも込みのディナータイムだ。
かつて中野坂上で働いていたという女将は、フジタ君の野方在住に食い付いたけれど、フジタ君も久さんももっと彼女に優しくしてください。

大丈夫大丈夫、熟女とおしゃべりするのは好きなんだ僕は。



先に酔いつぶれた私は二人より先に寝床についた。
昨夜と同じ流れだ。

そう、いつだって自分勝手で申し訳ないと、反省だけはする。










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